掛け取引とは?商品売買取引の記帳方法

未分類

この記事では、掛け取引の仕訳について解説します。

(この記事にはアフィリエイトリンクが含まれます)

掛け取引とは?

商品の売上代金を「あとで受け取る」、仕入代金を「あとで支払う」取引を、掛け による商品売買といいます。

掛けによる商品売買が行われると、あとで商品の代金を受け取る権利(債権)や、あとで商品の代金を支払う義務(債務)が生じます。

このときの債権を売掛金勘定(資産)、債務を買掛金勘定(負債)を用いて記帳します。

★ 掛け
掛けとは、「ツケ」と同じ意味です。継続的に商品売買取引を行う場合には、その都度、現金による決済を行うのは効率的ではないため、あとでまとめて代金を決済するという方法が取られることがあります。これを掛け取引といいます。

掛けによる仕入れ

商品を掛けで仕入れたときは、あとで商品の代金を支払う義務(債務)が生じるので、買掛金勘定(負債)を貸方に記入します。

 例 題
商品を掛けで仕入れたとき

4月1日、A商店より商品300円を仕入れ、代金は掛けとした。

仕 訳
借 方 科 目金  額貸 方 科 目金  額
仕  入300買 掛 金300
転 記
仕    入
4/1買掛金300
買 掛 金
4/1仕入300

後日、買掛金を支払ったときは、あとで商品代金を支払う義務(債務)が消滅するので、買掛金勘定(負債)を借方に記入します。

 例 題
買掛金を支払ったとき

4月10日、A商店に買掛金300円を現金で支払った。

仕 訳
借 方 科 目金  額貸 方 科 目金  額
買 掛 金300現   金300
転 記
現    金
XXX4/10買掛金300
買 掛 金
4/10現金3004/1仕入300

掛けによる売り上げ

商品を掛けで売り上げたときは、あとで商品の代金を受け取る権利(債権)が生じるので、売掛金勘定(資産)を借方に記入します。

 例 題
商品を掛けで売り上げたとき

4月5日、B商店に商品を450円で売り渡し、代金は掛けとした。

仕 訳
借 方 科 目金  額貸 方 科 目金  額
売 掛 金450売   上450
転 記
売 掛 金
4/5売上450
売   上
4/5売掛金450

後日、売掛金を回収したときは、あとで商品代金を受け取る権利(債権)が消滅するので、売掛金勘定(資産)を貸方に記入します。

 例 題
売掛金を回収したとき

4月15日、B商店から売掛金450円を現金で回収した。

仕 訳
借 方 科 目金  額貸 方 科 目金  額
現   金450売 掛 金450
転 記
現    金
4/15売掛金450
売 掛 金
4/15現金4504/5売上450