簿記検定をネット試験で受けるか、統一試験(ペーパー)で受けるか悩んでいる人もいると思います。
この記事では、簿記3級・2級のネット試験と統一試験の違いについて、初心者の方でも迷わないように、
試験内容、特徴、申し込み方法や問題の違いについて詳しく紹介します。
統一試験とは?
統一試験とは、受験者が同じ会場で、同じ時間に、同じ問題を解く、よくある検定試験を指します。
当日は、試験用紙が配布され、それに記入する形で解答を行います。試験終了から合格発表までは、約2週間から2ヶ月ほどかかります。
ネット試験(CBT方式)とは?
簿記の検定でいわれるCBTとは、ネット試験のことで、全国の試験会場でパソコンを使って受験する試験方式です。
統一試験と違って、場所、時間、問題は受験者によって異なります。
- ほぼ毎日実施している
- 自分の都合に合わせて試験日を選べる
- 問題は受験者ごとで違う
- 解答はパソコンで入力
- 計算用紙のみ配布される
- 試験終了後、すぐに結果がわかる
「決まった試験日に合わせるのが大変」という初心者にも人気です。
ネット試験と統一試験の違い
ネット試験と統一試験(ペーパー形式)の違いをまとめました。
| ネット試験 (CBT方式) |
統一試験 (ペーパー方式) |
|
|---|---|---|
| 試験会場 | 全国のテストセンター | 各地の商工会議所や 指定会場(大学等) |
| 申込方法 | インターネット申込 (専用サイト等) |
各商工会議所への申し込み (インターネット/窓口/郵送 /コンビニ端末など) |
| 試験日 | テストセンターの空き次第で 随時受験可能 |
年3回 2月・6月・11月 |
| 試験方法 | パソコン画面で入力 (選択・入力・キーボード /プルダウン形式) |
紙の解答用紙に 手書きで記入 |
| 合格基準 | 70点以上/100点 | 70点以上/100点 |
| 受験料 | 3級:3,300円(税込) 2級:5,500円(税込) 事務手数料550円(税込) |
3級:3,300円(税込) 2級:5,500円(税込) |
| 合格通知 | 試験終了後に確認可能 | 約2週間〜2ヶ月後 判定・通知 |
| 試験時間 | 3級:60分 2級:90分 |
3級:60分 2級:90分 |
合格しやすいのは?
公式にはネット試験と統一試験で「出題範囲・合格基準に差はない」とされていますが、ネット試験の方が合格率が比較的安定・やや高めとの結果が出ています。
ネット試験の合格率
ネット試験は随時受験可能であるため、期間ごとに集計されています。
3級は37%〜41%程度、2級は32%〜38%程度となっています。
| 2025年度 | 2024年度 | 2023年度 | 2022年度 | 2021年度 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 2級 | 32.9% | 35.7% | 35.2% | 37.1% | 38.1% |
| 3級 | 40.8% | 38.6% | 37.1% | 41.2% | 41.0% |
統一試験の合格率
次は統一試験(ペーパー試験)の直近の合格率です。
3級は28%〜42%程度、2級は15%〜29%程度となっています。
| 172回 (2026年2月) |
171回 (2025年11月) |
170回 (2025年6月) |
169回 (2025年2月) |
168回 (2024年11月) |
|
|---|---|---|---|---|---|
| 2級 | 15.1% | 23.6% | 22.2% | 20.9% | 28.8% |
| 3級 | 33.6% | 34.5% | 42.4% | 28.7% | 29.5% |
出題側として、問題の難易度は同水準にしているという見解ですが、合格率にはそれぞれ差があるようです。
とくに2級では統一試験よりもネット試験の方が10%前後 合格率が高くなっているので、この点は参考にしても良いかもしれません。
おすすめはネット試験
おすすめするのはネット試験です。合格率だけではなく、そのほかにもさまざまなメリットがあるためです。
- 試験日を選択できる
- 試験後すぐに結果がわかる
- 合格率が高い傾向にある
- 一度ダメでもすぐ挑戦できる
- 統一試験を実施しない会場もある
やはり試験日を選べるのは大きなメリットです。
ネット試験は自由度が高く、準備が整い次第ほぼいつでも受験できます。(一定期間施行休止あり)
また、再受験は前回の試験日の3日後(試験日を含めず)から可能です。
また、最近はネット試験しか受験できない地域も出てきており、東京商工会議所では、2024年4月より「日商簿記検定試験」の2・3級について、統一試験は実施されていません。
もし統一試験を希望されている方は早めに受験地域の商工会議所のホームページ等から情報を確認しておきましょう。
ネット試験の申し込み方法
ネット試験は、全国の会場で受験することができます。予約の方法は以下にまとめていますが、詳細は各会場のホームページで確認してみましょう。
- CBT-Solutions受験者専用サイトにアクセス
- 受験者登録
- 受験予約
- 試験当日に会場で受験
- 試験終了後に合否確認
CBT-Solutions受験者専用サイトにアクセス
まずは受験者専用サイトにアクセスします。画像にもリンクを貼り付けておきますので、ご利用ください。

受験者登録
初めて受験する人は、トップページにある「マイページアカウントID新規作成」を選んでください。
以前に登録している人は「受験者マイページログイン」よりログインしてください。

これ以降は、ホームページの指示に従ってください。アカウントの登録完了後、予約可能になります。
当日は、本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカードなど)が必要です。忘れないように注意しましょう。
自分に合った試験方法を選択しよう!
これまで紹介したとおり、ネット試験にはさまざまなメリットがあります。
ただし、単に合格しやすそうだからという理由でネット試験を選んではいけません。
ネット試験の解答はパソコンでの入力になります。また、問題用紙は配布されず、画面にのみ表示されるため、問題用紙にメモなどを書き込むことはできません。
パソコン操作に不安がある人は、実際にネット試験と同じ環境で模擬問題を解いてみて、自分に合っているか、また練習すれば対応できるかを慎重に判断する必要があります。
ネット試験の対策ができる問題集を選ぶ
最近は「ネット試験対応」の問題集が多く出ています。もちろん、前提として統一試験にも対応しているので安心です。
ネット試験に対応した問題集を選ぶときのポイントは次のとおりです。
- 本試験の画面表示に近いレイアウトになっているか
- 入力形式の練習ができるか
- 本試験をイメージしやすいか
- 十分な問題数が収録されているか
次の記事では、ネット試験対策も備わっている問題集を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
この記事のまとめ
この記事ではネット試験と統一試験の違いについて紹介してきました。
どちらが合格しやすいかは個人差がありますが、ネット試験が普及しており合格率も高い傾向にあります。
最近ではネット試験に対応した問題集も充実してきているため、ネット試験を受けることをおすすめしています。
とくに、「いつ試験を受けられるかわからないから、勉強が進まない…」
という人は、先にネット試験の日程を決めてしまう、というのもいいかもしれません。
万全の対策をして、資格取得に挑戦しましょう!




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