返品とは?商品売買取引の記帳方法

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この記事では、商品の返品に関する仕訳について解説します。

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返品とは?

商品の品違いやキズなどによって商品を送り返したり、送り返されることを返品といいます。

返品が行われたときは、商品の仕入れ又は売り上げた取引を取り消す処理を行う必要があります。この取り消し処理は仕入れや売り上げが行われたときの貸借逆仕訳をすることで行います。

仕入れ側の処理

商品を掛けで仕入れたときは、借方に仕入勘定(費用)を、貸方に買掛金勘定(負債)を記入します。

 例 題
商品を掛けで仕入れたとき

4月1日、商品300円を仕入れ代金は掛けとした。なお、商品売買の記帳方法は三分法による。

仕 訳
借 方 科 目金  額貸 方 科 目金  額
仕   入300買 掛 金300
転 記
仕   入
4/1300
買 掛 金
4/1300
 例 題
仕入戻し(仕入返品)

4月10日、掛けで仕入れた商品300円のうち100円を品違いのため返品した。

仕 訳

商品を掛けで仕入れた処理を取り消すため、借方に買掛金勘定(負債)を、貸方に仕入勘定(費用)を記入します。

借 方 科 目金  額貸 方 科 目金  額
買 掛 金100仕   入100
転 記
仕   入
4/13004/10100
買 掛 金
4/101004/1300

売り上げ側の処理

商品を掛けで売り上げたときは、借方に売掛金勘定(資産)を、貸方に売上勘定(収益)を記入します。

 例 題
商品を掛けで売り上げたとき

4月10日、商品450円を売り渡し代金は掛けとした。なお、商品売買の記帳方法は三分法による。

仕 訳
借 方 科 目金  額貸 方 科 目金  額
売 掛 金450売   上450
転 記
売 掛 金
4/10450
売  上
4/10450
 例 題
売上戻り(売上返品)

4月25日、掛けで売り上げた商品450円のうち、200円が品違いのため返品された。

仕 訳

商品を掛けで売り上げた処理を取り消すため、借方に売上勘定(収益)を、貸方に売掛金勘定(資産)を記入します。

借 方 科 目金  額貸 方 科 目金  額
売   上200売 掛 金200
転 記
売 掛 金
4/104504/25200
売   上
4/252004/10450