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修繕と改良
修繕とは?
建物などの有形固定資産は、時が経過するにつれて劣化していくため修理や保守を必要とします。有形固定資産の原状回復(現状維持)をすることを修繕といい、その支出額は修繕費勘定(費用)を用いて処理します。
★ 修繕
壁のヒビ割れを補修、床や壁紙の張り替え、照明の交換など、劣化・損傷した部分について、本来の性能や機能を取り戻すために行う修理・補修のこと。
また、この支出を収益的支出といいます。
例 題
建物の原状回復のため修繕を行い、10,000円を現金で支払った。
借 方 | 金 額 | 貸 方 | 金 額 |
修 繕 費 | 10,000 | 現 金 | 10,000 |
改良とは?
建物の増築やの機能向上など、有形固定資産の価値を増加させたり使用可能年数を延長させることを改良といい、その支出額は有形固定資産勘定で処理し、帳簿価額に加算します。
★ 改良
例えば、建物に避難階段を設置したり、機械の部品を高性能なものに交換したりして、資産の価値を高めることをいう。
この支出を、資本的支出といいます。
例 題
店舗の改装を行い、代金500,000円を現金で支払った。なお、この支出は建物の価値を増加させるものである。
借 方 | 金 額 | 貸 方 | 金 額 |
建 物 | 500,000 | 現 金 | 500,000 |
- 有形固定資産の原状回復・現状維持のための支出は、修繕費になる。
(例:壁紙の張り替え、定期的なメンテナンス) - 有形固定資産の価値を増加させたり、使用可能期間を延長したりするような支出は、有形固定資産の勘定で処理する。
(例:エレベーターの増設、高性能な部品への交換など) - 修繕費とするものを収益的支出、有形固定資産として処理するものを資本的支出という。
簿記3級に必要な知識としてはこれで十分です。
ただし、実務上はもう少し詳細な要件に照らし合わせて修繕か改良かの判定を行うことになります。もう少し詳しく知りたい人は次の記事で解説していますので、ぜひご覧ください。
練習問題
次の仕訳について、ア〜に当てはまる勘定科目及び金額を答えなさい。
- 建物の修繕と改良を行い、現金500,000円を支払った。なお、このうち450,000円については建物の耐用年数を延長する効果があると認められた。
- 機械装置の定期修繕を行い、300,000円を現金で支払った。
借 方 科 目 | 金 額 | 貸 方 科 目 | 金 額 | |
1 | (ア) 修 繕 費 | ? (イ) | 現 金 | 500,000 |
2 | (ウ) | 300,000 | 現 金 | 300,000 |
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