商品売買の記帳方法にはいくつかの種類があります。
この記事では、商品売買に関する記帳方法の一つである三分法について解説します。
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三分法とは?
三分法とは、商品売買について、繰越商品勘定(資産)・仕入勘定(費用)・売上勘定(収益)の3つの勘定を用いて処理する方法をいいます。
商品を仕入れたときは仕入勘定(費用)を借方に、商品を売り上げたときは売上勘定(収益)を貸方に記入します。また、繰越商品勘定(資産)は商品を次期に繰り越すときに使用する勘定科目です。
商品を仕入れたときの仕訳
商品を仕入れたときは、その商品の原価を仕入勘定(費用)の借方に記入します。
例 題
商品を仕入れたとき
4月1日、A商店より商品300円を仕入れ、代金は現金で支払った。
仕 訳
借方科目 | 金 額 | 貸方科目 | 金 額 |
仕 入 | 300 | 現 金 | 300 |
転 記
仕 入 | |||||
4/1 | 現金 | 300 |
現 金 | |||||
4/1 | 仕入 | 300 |
商品を売り上げたときの仕訳
商品を売り上げたときは、売上勘定(収益)を貸方に売価で記入します。
例 題
商品を売り上げたとき
4月10日、B商店に商品を450円で売り上げ、代金は現金で受け取った。
仕 訳
借方科目 | 金 額 | 貸方科目 | 金 額 |
現 金 | 450 | 売 上 | 450 |
転 記
現 金 | |||||
4/10 | 売上 | 450 |
売 上 | |||||
4/10 | 現金 | 300 |
繰越商品勘定とは?
繰越商品勘定(資産)とは、決算時に期末に残った商品の在庫を次期に繰り越す際に使用する勘定科目です。
詳しい内容については、決算整理のところで解説します。
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