【日商簿記3級】商品有高帳とは?先入先出法と移動平均法について解説!

簿記

この記事で解決できる悩み

  • 商品有高帳の書き方がわからない
  • 先入先出法と移動平均法の違いは?
  • 簿記3級を独学で勉強したい

商品有高帳とは?

商品有高帳しょうひんありだかちょうは、商品の受け入れや払い出しのつど、商品の種類ごとに、「数量」「単価」「金額」を記録する補助簿です。

商品有高帳は、原価げんかで商品の増減や残高の管理を行います。

原価とは?
商品を仕入れたときの値段のこと。これに対して、顧客に商品を売り渡すときの値段を売価ばいかという。

商品有高帳の記帳方法

商品有高帳には主に以下の内容を記入します。

商品有高帳に記入する内容

  • 商品名
  • 摘要:取引の内容
  • 受入:商品を仕入れたときや、売り上げた商品が返品された場合に記入
  • 払出:商品を売り上げたときや、仕入れした商品を返品したときに記入
  • 残高:その日の在庫残高を記入

商品有高帳は商品の種類ごとに記入します。問題文の記載によりますが、『A品』・『B品』や『紳士服』・『鞄』など商品が区別されている場合は注意しましょう。

同じ商品で単価が異なる場合の払出単価の計算

同じ商品を異なる単価で仕入れたときは、払出単価を計算する必要があります。その方法として簿記3級では、先入先出法さきいれさきだしほう移動平均法いどうへいきんほうが出題されます。

先入先出法

先入先出法は、先に受け入れた商品から先に払い出すと仮定して払出し単価を計算する方法です。そのため、単価の異なる商品を受け入れた場合は、それらを区別して記録する必要があります。

【商品有高帳①】4月のA品の仕入れおよび売り上げは次のとおりであった。先入先出法によって商品有高帳を記入し、締め切りなさい。
1日 前月繰越 5個 @200円
7日 仕  入 15個 @240円
19日 売  上 10個 @400円(売価)
22日 仕  入 10個 @200円
28日 売  上 14個 @460円(売価)

  • 前月繰越を受入欄と残高欄に記入します。
  • 7日に前月繰越とは単価の異なる商品を仕入れたため、前月繰越とは区別して2行で記入します。
    このとき、「{(中カッコ)」で括ります。
  • 売り上げた10個のうち、まず5個を前月繰越から払い出し、残りの5個を7日に仕入れた分から払い出します。
  • 月末の残高を払出欄に記入します。
  • 数量と金額の一致を確認して、締め切ります。

移動平均法

移動平均法は単価の異なる商品を受け入れた都度、平均単価を計算し直す方法です。

平均単価は金額合計を数量合計で割って計算します。

平均単価 =(仕入直前の金額+仕入金額)/(仕入直前の数量+仕入数量)

【商品有高帳②】4月のA品の仕入れおよび売り上げは次のとおりであった。移動平均法によって商品有高帳を記入し、締め切りなさい。
1日 前月繰越 5個 @200円
7日 仕  入 15個 @240円
19日 売  上 10個 @400円(売価)
22日 仕  入 10個 @200円
28日 売  上 14個 @460円(売価)

  • 7日に前月繰越とは単価の異なる商品を仕入れたため、平均単価を計算します。
    (1,000円 + 3,600円)/(5個 + 15個)=@230円
  • 7日時点で計算した平均単価をもとに、払出金額を算定します。
  • 22日に残高と単価の異なる商品を仕入れたため、ここでも平均単価を計算します。
    (2,300円 + 2,000円)/(10個 + 10個)=@215円

練習問題

次のA品に関する4月中の取引にもとづいて作成される、商品有高帳のア〜エにあてはまる数値を答えなさい。なお、?については各自推定すること。

1日 前月繰越 10個 @320円
8日 仕  入 20個 @350円
16日 売  上 25個 @600円(売価)
22日 仕  入 10個 @310円
29日 売  上 10個 @620円(売価)

  1. 350:8日の仕入分の単価350円を前期繰越分と分けて記入します。
  2. 5:16日時点の在庫なので、8日仕入分が5個残ります。
  3. 1,550:29日は10個売り上げたので、16日の仕入れ分から5個、22日仕入分から5個を払い出します。よって、5個×@310=1,550円となります。
  4. 13,300:受入・払出それぞれの金額の合計は13,300円となります。

コメント