【日商簿記3級】改良と修繕とは?資本的支出と収益的支出について解説!|建物・修繕費

簿記検定

この記事で解決できる悩み

  • 改良や修繕とは何か?
  • 資本的支出と収益的支出の違い
  • 簿記3級を独学で勉強したい

修繕と改良

修繕とは?

建物などの有形固定資産は、時が経過するにつれて劣化れっかしていくため修理しゅうぜん保守ほしゅを必要とします。

有形固定資産の原状回復げんじょうかいふく(現状維持)をすることを修繕といい、収益的支出しゅうえきてきししゅつとも呼ばれます。この原状回復のための支出額は修繕費しゅうぜんひ勘定(費用)を用いて処理します。

修繕費(収益的支出)
壁のヒビ割れを補修、床や壁紙の張り替え、照明の交換など、劣化・損傷そんしょうした部分について、本来の性能や機能を取り戻すための修理・補修にかかる支出をいう。

【改良と修繕①】
建物の原状回復のため修繕を行い、10,000円を現金で支払った。
借方貸方
修繕費10,000現金10,000

改良とは?

建物の増築ぞうちくやの機能向上など、有形固定資産の価値を増加させたり使用可能年数しようかのうねんすうを延長させることを改良といい、その支出額は有形固定資産の勘定で処理し、帳簿価額に加算します。

この支出を、資本的支出しほんてきししゅつといいます。

改良
例えば、建物に避難階段を設置したり、機械の部品を高性能なものに交換したりして、資産の価値を高めることをいう。

【改良と修繕②】
店舗の改装を行い、代金500,000円を現金で支払った。なお、この支出は建物の価値を増加させるものである。
借方貸方
建物500,000現金500,000

改良と修繕まとめ

  • 有形固定資産の原状回復・現状維持のための支出は、修繕費になる。
    (例:壁紙の張り替え、定期的なメンテナンス)
  • 有形固定資産の価値を増加させたり、使用可能期間を延長したりするような支出は、有形固定資産の勘定で処理する。
    (例:エレベーターの増設、高性能な部品への交換など)
  • 修繕費とするものを収益的支出、有形固定資産として処理するものを資本的支出という。

練習問題

次の仕訳について、ア〜ウに当てはまる勘定科目及び金額を答えなさい。

  1. 建物の修繕と改良を行い、現金500,000円を支払った。なお、このうち450,000円については建物の耐用年数を延長する効果があると認められた。
  2. 機械装置の定期修繕を行い、300,000円を現金で支払った。
借方貸方
1(ア)
修繕費

(イ)
現金500,000
2(ウ)300,000現金300,000
  1. 建物:耐用年数を延長させるための支出は資本的支出として、有形固定資産勘定で処理します。
  2. 50,000:500,000円から450,000円を差し引いた残額が修繕費となります。
  3. 修繕費:定期的な修繕にかかった費用は修繕費で処理します。

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